初心者必見!積立NISAの始め方と効率的な資産形成のポイント

「投資は難しそう」

「将来に向けての資産形成に対して何も行動できていない」

「適切に資産を増やすにはどうしたら良いかわからない」

積立NISAが気になるけれど、何をしたらいいのか、自分にはできるのかなどと悩みますよね。

NISAは適切な方法で導入できれば、初心者でも安心して始めることが可能です。

今回は、積立NISAの基本知識とおすすめ金融機関を紹介します。おすすめの銘柄も3つピックアップしているので、この機会に口座開設してみましょう。

初心者でも証券会社の特徴を分かりやすく解説しています。

本記事を参考に少額からでも始められますので、積立NISAを活用し、将来に向けた資産形成をしていきましょう。

初心者向け!積立NISAの始め方

NISAは以下の4ステップで始められます。

①金融機関を選ぶ

②口座を開設する

③投資商品を決める

④積立設定する

NISAは長期投資を前提とした資産形成を支援する制度になります。口座開設は申し込みから長くて3週間ほどかかるため、興味のある方はまず申し込みすることをおすすめします。

初心者の方におすすめの金融機関や銘柄も紹介しますので、口座開設完了までに検討してください。

①金融機関を選ぶ

はじめに、銀行や証券会社でNISAを取り扱っている金融機関で口座を開設します。NISA口座は1人1口座しか開設できません。

途中で金融機関の変更は可能ですが、細かいルールがあり、手続きが面倒です。なるべく最初に開設した口座を使い続けたほうが良いでしょう。

取扱商品が多く、サービスが充実しているネット証券がおすすめです。

後ほど詳しく説明します。

②口座を開設する

口座は、ほとんどの金融機関が公式サイトからネットで申し込みできます。

初心者の方でも、手順通りに進めていけば15〜20分ほどで手続きが完了です。

手続きの際は必要書類を事前に手元へ用意しておくと、さらにスムーズに進められます。

<必要書類>

・マイナンバー確認書類(マイナンバーカード、通知カードなど)

・本人確認書類(運転免許証、健康保険証など)

口座開設完了まで1〜3週間ほどかかるため、少しでも早く積立を始めたい方は今すぐ申し込みましょう。

③投資商品を決める

投資できる商品は金融庁が認可した、長期・積立・分散投資に適した投資信託とETFに限定されています。

長期投資が前提のため、市場の荒波(暴落)に遭う可能性もあります。商品を選ぶ際は、自分のリスク許容度をなるべく控えめに見積もることが大切です。

途中リタイアしてしまうと結果的に資産を増やせません。

商品を選ぶポイントや、おすすめの銘柄は後ほど説明します。

④積立設定する

最後に積立する頻度・金額・引き落とし方法を決めます。

「毎月」「毎日」で積立ペースを設定でき、金額も100円が可能です。

通常は銀行口座を引き落とし口座として登録し、積立日に代金が引き落とされますが、クレカ積立に対応しているネット証券ではクレジットカードで支払いができます。

ポイントも溜まってお得ですが、クレカ積立を選択する場合は毎月1回の積立になります。

初心者も始める前に理解しておくべき!新NISAの仕組み

NISAと確定拠出年金(企業型確定拠出年金・iDeCo)は、どちらも資産形成を目的とした制度です。NISAはライフイベントに向けた貯蓄、iDeCoは老後に向けた貯蓄ができます。

初心者や両方に投資する余裕がない方は、まずNISAのつみたて投資枠から活用するのがおすすめです。以下、3点説明します。

・旧NISAからの変更点

・新NISAの特徴3つ

・つみたて投資枠とiDeCoの違い

基本の仕組みを理解し、資金形成の第一歩を踏み出しましょう。

旧NISAからの変更点

NISAは「少額投資非課税制度」のことです。

専用の口座を通じて株式・投資信託など、所定の有価証券に投資をした場合に、売却益・配当・分配金に税金がかかりません。

2024年1月から新NISA制度が開始し、主に以下の4点が変更されました。

項目旧NISA新NISA
制度の併用不可
年間投資上限額一般NISA:120万円つみたてNISA:40万円成長投資枠:240万円つみたて投資枠:120万円
非課税保有限度額(総枠)一般NISA:600万円つみたてNISA:800万円1,800万円※成長投資枠・つみたて投資枠の合計
非課税保有期間一般NISA:最長5年つみたてNISA:最長20年無期限

新NISAは投資信託だけでなく、株式も購入できるようになり、枠が大幅に増額しました。

新NISAの特徴3つ

新NISAは以下3つの特徴が挙げられます。

・「つみたて投資枠」「成長投資枠」の2つがある

・非課税期間が廃止

・年間投資額の引き上げ

<2024年1月からの新NISA>

項目つみたて投資枠成長投資枠
年間投資枠120万円240万円
非課税保有期間無期限化
非課税保有限度額1,800万円(※成長投資枠は1,200万円)
口座開設期間永続化
投資対象商品長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託上場株式投資信託など
対象年齢18歳以上

「つみたて投資枠」「成長投資枠」の2種類となり、旧NISAの「ジュニアNISA」は廃止されたため、未成年は利用できなくなりました。

一方、新NISAは口座開設期間と非課税期間が無期限に変更となり、18歳から積立を開始しても十分な資産形成ができます。

つみたて投資枠とiDeCoの違い

つみたて投資枠とiDeCoは、どちらも将来に向けた資産形成を目的とした制度です。

ただし、iDeCoは原則60歳になるまで資産を引き出せません。より豊かな”老後生活”を送るための制度だからです。

<つみたて投資枠とiDeCoの違い>

制度名称つみたて投資枠iDeCo
年間投資可能枠(上限)120万円14.4万~81.6万円※1
非課税保有期間無期限運用期間中
対象年齢18歳以上20歳以上65歳未満
対象商品長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託預貯金・投資信託・保険
税制優遇運用益が非課税運用益が非課税、掛金は全額所得税控除の対象
資産の引き出しいつでも可60歳まで原則不可
口座管理手数料なしあり

※1 加入する年金、働き方によって異なる

住宅購入や教育費用を積み立てたい場合、iDeCoでは好きな時に資金を引き出せません。NISAとiDeCoは併用が可能なので、自分に合った制度を活用しましょう。iDeCoは、公式サイトをチェックしてください。

初心者がNISAを始める際に留意すべきポイント4つ

以下は、初心者がNISAを始める際に留意すべき4つのポイントです。

・NISA口座は1人1口座のみ

・金融機関の変更に手間がかかる

・対象商品が限定されている

・別口座以外で保有している商品はNISA口座への移管不可

特に、金融機関の変更に関しては手続きが面倒です。なるべく最初に開設した口座を活用すると無駄な手間がかかりません。

NISA口座は1人1口座のみ

NISA口座は非課税枠が定められているため、1人につき1口座しか開設できません。

別の金融機関に申し込んでもペナルティはなく、ただ口座開設が不可である旨の通知が届きます。

金融機関の変更に手間がかかる

運用中に金融機関を変更することは可能ですが、いくつかのルールに従う必要があります。

・現在NISA口座のある金融機関と変更先の金融機関に必要書類を郵送する

・旧口座で保有している株式などの有価証券を新口座へ移管はできない

・変更可能期間は変更したい前年の10月1日から変更したい年の9月30日まで
詳しくはSBI証券の金融機関変更を確認してください。

対象商品が限定されている

NISA口座で購入可能な商品には「つみたて投資枠」「成長投資枠」があります。

具体的な商品のリストは、金融庁や投資信託協会のWebサイトで確認できます。

 ・成長投資枠

 ・つみたて投資枠

後ほどおすすめの銘柄を紹介しますので、初心者の方は参考にしてください。

別口座で保有している商品はNISA口座への移管不可

NISA口座以外で保有している株式や投資信託などの有価証券は移管できません。

これらの資産をNISA口座で管理したい場合は先に一度売却してから、再度購入する必要があります。

 

例えば、SBI証券でNISA口座を開設し、楽天証券で保有していた投資信託がある場合、これらをSBI証券のNISA口座に移すことはできず、売却してから再度購入する必要があります。

新NISAの導入メリット4つ

新NISA導入に伴う主なメリットを説明します。

・投資可能額の大幅増加

・投資期間が一生涯に延長

・投資信託と個別株式の両方に投資可能

・売却時に非課税投資枠の再利用が可能

投資家にとって大きなメリットを提供する制度であり、資産運用の幅が広がると同時に、税制上の恩恵もより効果的に活用できる仕組みになっています。

投資可能額の大幅増額

従来のNISAでは、つみたてNISAか一般NISAの選択が必要で、投資額が不足する場合には他の口座で資産を運用する必要がありました。

新NISAは、年間および一生涯の投資可能額が大幅に増加しています。さらに、つみたて投資枠と成長投資枠の両方を同時に利用できるため、多様な投資商品にアクセス可能です。

資産を積極的に増やしたい方や運用したい方や初めての投資家も、柔軟な戦略で運用を進められます。

投資期間が一生涯に延長

以前はNISAの非課税期間が定められており、その期間内での売却が求められていました。この制約により、非課税の恩恵を最大限に受けることが難しかった場合もありました。

新NISAでは、投資期間が一生涯に延長されました。

自分のペースで投資を進めることができるうえ、売却時の非課税枠を必ず活用できます。

投資信託と個別株式の両方に投資可能

旧NISAのつみたてNISAで投資している年は、株式投資がしたくても非課税で投資できませんでした。

<旧NISAの投資先>

 

つみたてNISA:金融庁が「長期・積立・分散投資に適している」と認めた投資信託

一般NISA:上場株式や投資信託など

新NISAはつみたて投資枠と成長投資枠の両方を同時に利用できるのがポイントです。

売却時に非課税投資枠の再利用が可能

新NISAの特筆すべきメリットの一つは、投資商品の売却時に非課税投資枠が再び利用可能になることです。

最大1,800万円の非課税投資枠(そのうち成長投資枠が1,200万円)を使い切った場合でも、売却分の額面に相当する枠が再利用できます。

投資家は短期間で非課税枠を使い切ることなく、長期的な資産運用の機会を広げることが可能です。

新NISA導入に伴う課題2つ

以下は、新NISAを導入する際の課題です。

①旧NISAからの商品引き継ぎ不可

②投資判断の複雑さ

新NISA導入の際はこれらの課題に対して理解を深めることが重要です。より効果的な資産運用が可能になります。

デメリット①旧NISAからの商品引き継ぎ不可

新NISAは、つみたてNISAや一般NISAで購入した商品をそのまま引き継ぐことはできません。これにより、既存の非課税期間を持つ商品を、新たに購入する商品との税制上の扱いの違いに留意する必要があります。

同じ商品を継続して購入する際にも、その取引の税制上の違いに注意が必要です。

すでにNISA口座を所有している場合は、同じ金融機関で自動的に新たなNISA口座が開設されます。

デメリット②投資判断の複雑さ

新NISAはルールが緩和され、投資の選択肢が増えた一方で、投資判断が複雑になることがあります。

つみたて投資枠と成長投資枠の選択や、投資商品の売買タイミングをどう決めるかなど、初心者にとっては難しい判断が求められるでしょう。

つみたて投資枠は商品の選択肢が限られているため、通常の投資よりも比較的簡単ですが、運用戦略に応じて段階的に資産を増やしていくことが推奨されます。

初心者向け!金融機関を選ぶポイントとおすすめのネット証券2選

金融機関を選ぶ際は取扱商品のバランスが良く、Webなどで気軽に問い合わせができるところを選ぶのが良いでしょう。

今回はSBI証券、楽天証券を紹介します。

基本スペックはどちらも同じですが、細かく比較すると以下5点の違いがあります。

・楽天は札証・福証の単独上場している企業の株は取扱っていない

・楽天はロシア株、韓国株、ベトナム株は取扱っていない

・新NISAつみたて投資枠で使えるアプリがあるのはSBI証券のみ※2

・楽天はクレカ積立で必ずポイントがもらえる

・SBI証券は投信保有ポイントがもらいやすい

※2 国内株式、米国株式は両社ともアプリでの取引可

他の金融機関と比較する際も、購入商品などを考えて自分に合うほうで開設しましょう。

SBI証券

SBI証券は、総合力NO.1のおすすめネット証券とされています。つみたて投資枠の取扱銘柄数もネット証券最多クラスなうえ、三井住友カードでクレカ積立するとVポイントが貯まるのが魅力です。

Tポイント・Pontaポイント・dポイントなど、対応しているポイントサービスの幅が広いため、資産形成と併せてポイ活をしたい方におすすめします。

楽天証券

サービスが総合的に充実したネット証券として、楽天証券も人気です。

つみたて投資枠の取扱銘柄数は223本と多く、楽天カードでクレカ積立設定すると楽天ポイントが貯まります。

つみたて投資枠以外の商品も充実しており、楽天ポイントが貯まる&使えるため、楽天サービスを利用している方におすすめです。

初心者向け!つみたて投資枠の銘柄選びのポイント4つ

銘柄を選ぶ際のポイントは以下の4つです。

①投資対象

②資産配分

③運用方法

④手数料

何のためにお金を増やしたいのか、どこまでリスクをとれるのか、どのくらいの利回りを目指していきたいかを考えます。

また、手数料が高いと、有利に運用ができないので忘れずに確認しましょう。

①投資対象

投資対象は銘柄によって異なるため、どの国や地域の、どの資産に投資するファンドなのか把握しましょう。

<投資対象の例>

国・地域の分類国内・先進国・新興国など
投資対象の分類株式・債権・REIT(不動産投資信託)など

②資産配分

どの投資対象にどのくらいの割合を投資するのかによって、リスクとリターンの大きさは変わります。

一般的に株式の割合が高いほど、ハイリスク・ハイリターン、債権の割合が高いほどローリスク・ローリターンになる傾向です。

許容できるリスクを考えて、銘柄の資産配分に着目してみましょう。

③運用方法

ファンドは以下の3つに分類されています。

インデックスファンド日経平均株価など、特定指標に連動する成果を目指した運用。目指す市場の平均以上の利益はあまり期待できない
アクティブファンド市場平均以上の成果を目指して積極運用する。高い利益を期待できる一方で、市場の平均を下回るリスクは高まる
バランスファンド1つのファンドで株式や債権など、複数の資産に分散投資するファンド。リスクを抑えた運用を目指す。

初心者は一般的に比較的リスクが低いとされる、インデックスファンドまたはバランスファンドを選択するのがおすすめです。

運用に慣れてきたら、途中で商品を変更しても良いでしょう。

④手数料

手数料はできるだけ低い銘柄を選ぶと有利に運用ができます。

NISAの対象銘柄はすべて購入時の手数料が無料なので、比較する際は運用時にかかる手数料の「信託報酬」を確認します。

銘柄によっては解約時に「信託財産留保額」がかかる場合があるので、あわせて確認しておきましょう。

初心者の積立NISAにおすすめの銘柄3選

今回はインデックスファンドを中心に、投資対象と信託報酬を考えた3つの銘柄を紹介します。

・eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

・楽天・オールカントリー株式インデックスファンド

・eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

金融機関(口座)によって、ポイントが貯まりやすいなどのメリットもあるので、自分に合った銘柄を選びましょう。

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

アメリカの株価指数S&P500(配当込み・円換算ベース)に連動する成果を目指すインデックスファンドです。

アメリカの株式時価総額は世界でも大きな割合を占めており、世界の株式市場に対する強い影響力があります。

世界の株式市場はアメリカがリードしていますので、更なる経済成長に投資したい方はeMAXISSlim全世界型とどちらかを選びましょう。

楽天・オールカントリー株式インデックスファンド

2023年10月に設定されたばかりの新しいファンドです。MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(円換算ベース)に連動する成果を目指し、世界の株式に分散投資します。

信託報酬が0.0572%と業界最低水準で、楽天証券で購入すると保有残高に応じて楽天ポイントが貯まるので、楽天ユーザーにおすすめです。

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

日本を含む全世界の株式に分散投資できるインデックスファンドです。MSCI All Country World Indexは時価総額加重平均型の株価指数で、世界のおよそ3,000銘柄に分散投資できます。

信託報酬は0.0578%と最安クラスで、純資産総額も非常に大きいことが特徴です。

長期目線で世界経済はこれからも成長していくことが予想されますので、日本・先進国・新興国すべてに分散投資したい方におすすめです。

NISA初心者は少額でも!将来に備えよう

新NISAの仕組み、始め方から銘柄選びまでを解説しました。将来の資産に不安があるのに何も行動できていない方は、まず口座を開設して少額から積立を始めてみることが大切です。

長期投資は続けることが重要なので、早期から少額でも始めていた方が数年後利益となって返ってくる可能性が高まります。

銀行に貯金しているだけでは、資産を増やせません。

行動した方とそうでない方の差はどんどん大きくなりますので、正しい知識を身につけてチャレンジしてみてください。 <SBI証券口座開設はこちらから>公式サイト

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